相続の相談

相続のご相談の中で、最近本人以外の方からの相談が多いように思います。自分の親の相続のことが心配になって・・でもどのように切り出したら・・・という相談もあれば、最近親がボケ始まったような気がする・・など。先日こんな相談がありました。「遺言について(長男である)自分に有利な内容に書くように働きかけてほしい」。当然できるはずはありません。それよりもこんなことをしたら、相続の欠格といって、相続人ではなくなってしまう可能性があります。しかも、私も他の相続人から訴えられるでしょう。

相続の欠格とは本来法定相続人であった人が、一定の事情によって相続人である資格を失うことです。例えば子供が親を殺してしまったり、脅迫して自分に有利な遺言書を作成させる場合など相続させることがふさわしくない人に対して、相続人である資格を奪ってしまう制度です。

お気持ちはわかりますが、遺言はあくまで本人のご意思で書かれるものです。